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アイメッセージインタビュー
≪ 2007年2月号 ≫アイメッセージインタビュー ~「こだま食品株式会社」児玉社長

お客様の声

八百屋店からスタートし、いまや年商20億円の企業に。その成長の秘密はいったいどこにあったのでしょうか?

「乾燥野菜」と聞いて、なにを連想されるでしょう。インスタント食品の具の乾燥ネギや乾燥しいたけ、おふくろの味の代表格ともいえる切干ダイコンなどを想い浮かべる人もいるでしょう。しかし、食生活の多様化や健康食品ブームの高まりにつれ、「乾燥野菜」の用途や存在価値も大きく変わってきました。今回はその乾燥野菜のメーカーとして急成長を続けている「こだま食品」にスポットをあて、発展の秘密に迫ってみました。




●不眠不休で仕事をして
 倒産の危機を脱出●


 福山市駅家町の福山北工業団地。その一角にある白い立派な建物。これがこだま食品の本社工場です。いまや年商20億円、社員数100人を数え、自社農園や中国上海に工場を持つまでに成長しましたが、スタートは福山市内で開業した八百屋さんです。同社の成長の原動力となった児玉社長にお話をお聞きしました。

 「私の親父が八百屋として商売を始め、やがて漬物の加工販売をするようになりました。ところがその事業がうまくいかなくなり、あわや倒産という事態になったのです。20年ほど前のことで、当時、私は大阪で別の仕事をしていたのですが、急いで福山に帰り、家業の建て直しに奔走しました」。

 児玉社長の話では、正月も休まず、朝早くから深夜まで、それこそ不眠不休で働いたそうです。やがてその努力が実り、会社は見事によみがえりました。


●漬物のつぎに
 野菜の乾燥を手がける●


 当時を振り返って、「会社が順調なときに戻っていたなら、人間がぼんくらになっていたでしょうね。いきなり危機的な状況に置かれ、それを克服したという経験が私を鍛えたし、自信にもなりました」と。

 会社の建て直しに成功した児玉社長が次にやったこと、それが「野菜の乾燥」でした。

「漬物というのは、塩を利用した野菜の保存法のひとつですが、塩の次には『乾燥』だと思ったのです」。

 こうして乾燥野菜の生産に着手したところ、「インスタント食品ブームという追い風もあって、注文量は増え続け、乾燥だけでなく、粉末にしたり、商品数を増やしたりしていくうちに、会社もだんだん大きくなっていった」とおっしゃいます。

お客様の声 ●乾燥野菜には、生以上の
 有用成分が含まれます●


 同社のパンフレットやホームページを見ると、その商品点数の多さに驚きます。業務用、一般用の商品をあわせると数百点の商品があり、およそ乾燥可能な野菜はすべて商品化しているように見えます。しかもその用途は様々です。

 例えば、野菜を練りこんだ食品や青汁などの製造には、乾燥野菜の粉末が利用されますが、大手食品会社や製薬会社のブランドで販売されている商品の中にも、同社が材料提供をしているものがいくつかあるそうです。

 こうした業務用の商品を生産しながら、多種にわたる小売用商品を開発販売し、着実に業績を伸ばしてきました。

 ところで「乾燥野菜」というと「保存食」や「生野菜の代替品」というイメージが強く、栄養的にも生野菜に劣るように思いがちです。しかし「それは大きな誤解です。野菜の有用成分は乾燥されることで凝縮され、しかも熱処理することで細胞膜も破壊され、生野菜より吸収されやすくなるのです」と児玉社長は力説します。

 

●生産体制を整え
 厳しい審査も合格●


 同社が最近開発した商品で、目下販売に力を入れているのが「せんい&ミックスベジタブル」という健康飲料。14種類もの野菜がブレンドされた粉末で、水や湯に溶かして飲みますが、苦みや青臭さを抑えて飲みやすくしてあります。しかもこの商品は厚生労働省の「特定健康保険用食品」(略称トクホ)の認可も受けています。

 トクホというのは、具体的な効能を表示することを厚生労働省から認められた保険用食品ということで、まがいものが多い健康食品市場でこの認可を受けることは、安全性はもちろん効果についても国が認めたその証明になります。

 このような高品質の製品を生産するには、工場設備や原料である野菜にも気を配らなくてはなりません。同社では、国際標準機構である「ISO9001:2000」の認証や農林水産省の「有機JAS」の認証を受けるなど、厳しい審査にも適合するほどに生産体制を整え、品質の向上と安全性の維持に努めています。



●野菜供養碑に見られる
 モノを大切にし、感謝する気持ち●


 面白いのは、こうした最新設備を置く本社工場の前に、和風庭園のような一角があり、石づくりの野菜や地球儀が供えられていることです。これが「野菜供養碑」で、これまで収穫され製品となった多くの野菜たちに感謝し、その霊を慰めるためのものです。

 八百屋時代、カタチが悪くて捨てざるを得ない野菜を有効利用するために漬物加工を始めたという、お父さん(現会長)から児玉社長へと受け継がれる、モノを大切にし、天の恵みに感謝する精神が集約的に象徴された見事な供養碑です。

 その感謝の精神は、同社の経営全般に通じるものです。

 「サラリーマンなら60歳の定年まで勤めてもそのあとの不安はみんなあるはず。ですから、当社では、直営店や自社農園のスタッフに定年後の社員を再雇用するようにし、そうした施設は受け皿としても残していきたいのです」と児玉社長。これなら社員も安心して仕事にまい進できるでしょう。

お客様の声 ●将来の夢は
 農業テーマパークの建設●


 「今までこの業界は価格競争が中心でしたが、これから価値競争も激しくなるでしょう。この情報化の時代に、付加価値の高い商品やヒット商品を出せば、極端な話、営業しなくても売れるわけです。そのためにも商品の研究開発に力を入れていきたい…」と抱負を語る児玉社長に、今後の夢をお聞きしました。

 「私の夢は『農業テーマパーク』をつくることです。家族が泥んこになって野菜づくりをして、遊べるような場所です。そこには温泉が湧き出す保養施設もつくり、収穫した野菜や、有機野菜で飼育した牛や豚の肉を食べることができたらいいですね」。

 この農業テーマパークが完成する頃にはどんな会社になっているか、児玉社長の話を聞いているとついそんなことを想います。乾燥野菜を生産している会社の社長さんでありながら、そのお話はみずみずしく新鮮で味わい深いものでした。







←ぼくたちはこだま食品の新しいキャラクター。でも生まれたばかりで、まだ名前がついていません。素敵な名前を考えてください。こだま食品のホームページにぼくたちが紹介されているから見てね。
http://www.kodama-foods.co.jp

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