業界トップインタビュー(H14.4.10 岡山にて)
アパマンショップネットワーク 木村浩次社長
<インタビュアー>
アパマン福山南店 川相誠司
【川相】…アパマンショップの今後の展開について、教え下さい。
【大村社長】…アパマンショップでは、インターネットや情報誌、研修等を中心にいろいろなことをやっていますが、基本的にはアパマンショップで働く方の「人格向上」を考えています。業界の全体的な資質向上が、アパマンショップ展開の大きな柱になっています。
インターネットやモバイルでの反響は、日本でも最大級になってきていると思いますが、今後は全国に1000店舗を加盟いただき、1000店舗の相乗効果をもって加盟店様が波及効果で繁盛していくようなシステムを作りたいと思っています。
【川相】…経営戦略的には、先日500店舗を達成され、この勢いで1000店舗という事になると、「拡大戦略」をとっているように見えます。逆に加盟店からみると非常に不安なところも感じたりするのですが。
【大村社長】…私どもは、ネットワークFCであり、加盟店様から多くのお金をもらおうと思っていません。加盟店様の原則承諾をとらない限り、次の店が出せない。エリア調整した上で、加盟店を増やすという発想です。
【川相】…ダイエーさんにしてもそごうさんにしても
拡大戦略をはかっていった結果として、今の苦し
い小売業界があると思います。確かに「賃貸仲介」
だから、それほどのリスクは抱えないにしても、
本部の方で何か投資をしてそれが失敗すると困るな
という不安はあります。
【大村社長】…ダイエーさんみたいに、土地を購入
して投資していこうという事はありません。
財務バランスもそういう風になっていませんの
で大丈夫です。
【川相】…賃貸業界時代、供給過剰に入っていて
競争も激しくなっていっています。アパマンショップ自体が業界に対してどういう役割を果たそうと考えていらっしゃいますか?
【大村社長】…供給過剰とは思っていません。
かつての駄菓子屋さんや酒屋さんがセブンイレブンや
ファミリーマートに変わっていったように、
不動産業界も寡占化が始まったように思います。
寡占化というのは、特殊なグループなり組織が
シェアをとっていく事を言うのですが、それは結局消費者が選ぶものですから、やはり消費者に近づいたところが、寡占化で勝っていくものだと思います。
そういう意味では、賃貸の斡旋はまだまだ
供給過剰ではなくて、サービスの質が高くなる可能性をもっていますから伸びていきます。14万業者ありますが、「寡占化」は今後も進行すると考えます。全国に1700万戸
の賃貸住宅がありますが、そのうち管理業者が管理しているのは、まだ400万戸足らずですから、他産業に比べるとPM業者のマーケットは、はるかに大きい。そういう意味では、ここ5年くらいが勝負かなと思っています。
【川相】…社員さんの人格向上という話がありましたが、社員さんへのモチベーションについては、どういう風なやり方をしているのですか?
【大村社長】…それは、トップ次第だと思っています。
50人以下の会社というのは、99%トップで決まるものなんです。社長がとにかく情熱をもって一人一人の社員に接していくこと、日頃からフィロソフィーと経営を勉強して トップ自身が伸びていけば、会社も自然に伸びると思います。
短期間で業績をあげようと思ったら、成功している会社に行って本音で話を聞いてくる。
それを会社の中にフィードバックしていけばいいんじゃないでしょうか。
【川相】…大村社長が最初に博多で「まるい研創」という会社を興されて、その後アパマンショップを展開していかれたのですが、最初から上場しようと思われていたのですか?
【大村社長】…当時は、お世話になったオーナー様に恩返しをしたいと思いました。日本一になろうとか上場しようというのは、その後のことですね。
【川相】…先日、博多店に入店研修に行かせていただいて、社員さんがみな若くて明るく元気なのには、びっくりしたのですが。
【大村社長】…あれは、氷山の一角なんです。あそこまでいくのにどれだけ皆が涙を流して、お客さまのためのことを思って笑顔で一生懸命に働いてきたかということです。
まずは、経営者の考え方。九州一になろうというのも一つの目標だし、つぶれない会社をつくろうというのも 一つの目標。目標が違うと働き方も違ってくる。トップ が明確にここまでやるんだという目標を設定する責任が あると思います。
****<インタビュー所感>****
大村社長は、若くして上場会社をつくられた素晴らしい経営者です。すごく謙虚なお人柄で、勉強熱心な方です。経営に対する思いやもっと個人的な趣味とかについてもお聞きしたかったのですが、残念ながら時間の関係でお聞きすることができませんでした。
約20分くらいの短い時間でしたが、アパマンショップの将来ビジョンや、経営者の考え方を間近でお聞きすることができ、感謝しております。ありがとうございました。

















